About

About

PROFILE プロフィール

筑波大学大学院では人の感性や創造性を研究し、その後に北海道大学大学院の博士課程で「アートに関する一人称研究」の博士論文で博士号を取得しました。
芸術はただ表現の手段ではなく、自らの体験そのものを通して「祈り」「気づき」「変容」といった精神的現象を掘り下げる営みです。私にとってアートとは、「見えないものと向き合うための技術」であり、日々その術を問い続けています。

現在は、Neo-WA Artを主宰しながら、個人作家としても活動を継続。
アートフェアへの出展、インスタレーション、国際コレクターとの対話などを通して、
日本から世界へ「静かな精神性」を届けることを志しています。

ARTIST STATEMENT アーティストステートメント
日本芸術の美しさ – 創作の源泉

ある日、突然自分の中で日本の文化に触れ合いたいと思い神社仏閣を巡り始めました。そして、その中で感じたのは、神社における多種多様な神を崇める信仰のあり方です。山や岩、川だけでなく動物の姿など、森羅万象に神々しさを感じてそれを素直に祀り、自然への敬意を払う点は日本の大きな特徴です。

切妻造(きりづまづくり)の屋根は他の国にないもので、素朴な木造建築であるにもかかわらず、その造形美には圧倒されます。その一方の寺院の有り様はとても華やかです。天竺様や唐様など中国から伝来した様式を取り入れ、緻密な装飾や大胆な構造が施され、そこには人の心に迫る力強さや優美さがあります。中でも赤と黒と金の配色を用いた重厚な彩色は日本人特有の持つ美意識のなせる技であると感じました。

これらの神社仏閣を回るなかで、芸術を賛美し尊厳を持って神社仏閣を訪れる外国人の方々と出会い、こうして日本の文化芸術に尊厳の気持ちを抱いてもらうことは嬉しいことで、また同じ感動を共有し理解し合えることへの歓びを感じます。日本の根底にある文化や芸術に対する哲学は、金萬主義・拝金主義が蔓延する昨今の世界の政治や経済のあり方を、おそらく変えていくきっかけになのではないでしょうか。

二条城の本丸の襖絵の様式美や、三十三間堂に1000体も並ぶ十一面千手千眼観世音菩薩、世界最大級の木造建造物である大仏殿である東大寺には、その美しさに息を呑むような感動が与えられます。モチーフとして参考にしている京都の西陣織の壮美さに、自分の創作への意欲が刺激されます。

また、桜の花に彩られた春の季節の美しさや儚さ、静かな夜の空に浮かぶ月や雲、真っ赤に染まる紅葉の景色とそれを映し出す池などを見て、それらに何か天から与えられた大きな技が宿っているのではないかと感じます。それらを写し取って自分なりに消化するのは、私たちアーティストに求められていることのように感じます。

WORKS 創作活動
【研究業績】

論文タイトル:一人称研究から考察するNFT市場における新たな芸術的価値
(日本語・2023年 9月)

論文タイトル:New Artistic Value In The NFT Market Analyzed Through First-Person Research(英語・2023年 3月)
https://skeenapublishers.com/journal/ijeti/IJETI-04-00049.pdf

論文タイトル:Impact on Short-Term Mood by Two Factors of Viewing” Kawaii” Objects and Linguistic Communication(英語・2021年 6月)
https://papers.iafor.org/wp-content/uploads/papers/acp2021/ACP2021_59934.pdf

【作品発表】
●公募展への応募・入選歴
• 2022年5月 「プラチナアート大賞2022」 入選/展示なし
(F6号アクリル画・410mm× 318mm)
• 2022年6月 「第2回関西アートコンペ」 入選/兵庫県立美術館
(F6号アクリル画・410mm × 318 mm))
• 2022年6月 「第78回現展」 入選/国立新美術館
(F60号アクリル画・1,303mm × 970mm)
• 2022年9月 「第76回全道展」 入選/札幌市民ギャラリー
(F50号アクリル画・1,167mm × 910mm)
• 2022年10月 「第66回新道展」 入選/札幌市民ギャラリー
(F50号アクリル画・1,167mm × 910mm)
• 2025年4月 「第81回現展」 入選/国立新美術館
(F100号アクリル画+金箔+レジン+アクリル材・1,620mm × 1,303mm)

●グループ展の活動
• 2025年3月 AXIS NORTH/らいらっくぎゃらりぃ(札幌・F30号アクリル画・910mm × 727mm・2点)

●海外企画展の活動
• 2025年7月 NOHO M55 gallery(NYC, Chelsea・S6号アクリル画+金箔+レジン+アクリル材・410mm × 410mm・3点)